時効と判断されたマンチェスター・シティのFFP違反疑惑ってこういうこと?

Cas(スポーツ仲裁裁判所)が、UEFAとマンチェスター・シティの係争に対する決定についての詳細を発表しました。
が、これPDFで93ページもあるうえなんかもう専門的な話しすぎてよく分からんのですね。
全然読めません。^^;

で、ガーディアン紙に出てた記事を読んだらちょっとわかったかも。

●まず整理

今回シティは罰金が課せられましたが、これは捜査に協力的でなかったことに関するものなので資金調達に関するものではありません。
で、UEFAの主張のうち、時効と判断されたものと証拠不十分と判断されたものがあるのですが、とりあえず今回は時効と判断されたものについて書きます。
(両方書くと長そうだから)

●疑惑の内容は?

どうやらガーディアン紙によるとこういうことなんだって。

・2012年、2013年の2回に渡って、計3000万ポンドがEtisalat社からスポンサー料として支払われた。
・しかしこれはオーナーであるシェイク・マンスールが建て替えたものだった。
・UEFAはこれを、スポンサー料の水増しと判断した。
・さらにEtisalat社とマンチェスター・シティは2015年までは正式な契約は無かった。(合意はあった)
・Etiaslat社は2015年に3000万ポンドをオーナーのマンスールの会社に返している。

これが実際に起ったこと、ということだそうです。

UEFAの主張は、この資金の流れが実質的にオーナーからの直接の資金注入であるのに、スポンサー料として処理され、水増しされているというもの。
マンチェスター・シティの主張はこの処理は正当に会計処理されている、というもの。

●結局どうなの?

まぁこれはねー、法律の専門家じゃないからよくわかんないです。(結局それか)
ただこの頃ってFFPの黎明期でいろいろ混乱があったことも確か。
何がOKで何がNGかという認識の違いとかルールに穴もあったんだと思う。
あくまで個人の感想としては「グレー」かなと。
どちらの主張も一理あると思える。

もちろんこんなギリギリのラインをついた資金繰りをしなくてもいいならしないほうが良い。
だけどマンチェスター・シティが大きく成長しようとする中でFFPという新興勢力に不利なルールができることになってしまったからこういうやり方を探しちゃったんだと思う。

ということでファンとしてはスッキリ完全無罪と胸を張れないようなところはモヤッとしますが、少なくともシティ側としては、この方法は正当な方法だったと考えているということですね。

●時効について

UEFAが自分で決めたルールなんですけど、FFPの件については5年という時効が決まってるんだそうで。
上記の会計が報告されたのが2014年なんですが、そこから考えても5年は過ぎてるんですよね。
おそらくUEFA的には、リークのメールが出てきたのが2018年だからまだ有効という主張だったのかなと思いますが。
↑これは誤りでした。リークで出てきたのはこの部分じゃなくてもう一つの方だった。

●まとめ

これは難しいよね。
他のクラブから見たら、「シティずるい」ってのも分からないでもないんですけど、正直言ってしまうと僕個人としては、金があるチームが強いの当たり前と思うところもあるのです。
行き過ぎは良くないけど、超一流のところにお金が集まるのもスポーツのロマンという部分でもあるので。

結局時効ということになってしまったので、この件は白黒はっきりせず。
FFPの歴史の中で語り継がれる「疑惑の判定」になってしまったのかなというところですね。

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