シティのFFP疑惑の証拠不十分とされた方
マンチェスター・シティのFFP疑惑でチャンピオンズリーグ出場停止が覆った件ですが、Casが詳細なレポートを公開しました。
それでいろいろわかったのですけど、時効とされたものと証拠不十分とされたものがあって、後者について書いてみます。
●何が問題とされたか
きっかけはリークされた3通のEメール。
それによると3シーズンに渡ってEtihad航空が払ったとされるスポンサー料のうちほとんどをマンスールオーナーの会社が肩代わりしており、実際には800万ポンドしか払われていなかったということでした。
スポンサー料は2012-13シーズン:3500万ポンド、2013-14シーズン:6500万ポンド、2014-15シーズン:6750万ポンドというのがEtihadが払ったことになっているもの。
そしてリークメールの主張が正しいのではないかと判断する根拠として、2014-15シーズンの入金が2回に分けられ、5950万ポンドと800万ポンドとなっているという点が挙げられました。
この最後の800万ポンドという金額がメールで指摘されている、Etihadが実際に払ったとされる額と一致するため、そこだけが実際の支払いでほかはADUGという会社が払ったのではないか、ということですね。
●マンチェスター・シティはずっとこれを否定していた
シティ側はこれをずっと否定していました。
で、証拠もあると。
ただどうやらUEFAの調査の際には求められた証拠や証人の呼び出しに応じなかったとのことです。
これはどういう意図なのかよくわかりませんが、実際にそうだったようです。
で一旦UEFAから有罪の決定が出てCasに舞台が移ってからは証拠提出や証人の呼び出しに応じる方針になった模様。
この辺はなんか作戦があったんですかね???
最初から全部出さなかった理由は気になります。
●Casが証拠不十分と判断
まぁ実際の中身はちょっと高度すぎて法律とか全然知らない身分には判断できませんのでおいておくとして、Casはこれを証拠不十分と判断した、これで十分かなと。
あくまで個人的な想像ですけど、国が違えば商習慣も違いますので、異国の経営陣が考えることとUEFA首脳陣がダメと思うことに相違があって、ルール上NGと言い切れないというくらいな感覚なのかなと思ってます。
ただマンチェスター・シティに対してかけられた嫌疑の大きさに対して、その論拠が薄いというのはあるみたいですね。
とにかくここに関してはUEFAが立証できなかったのでグレーではなくシロ。
こっちに関してはスッキリ解決ということですね。