Brexitでプレミアリーグは大丈夫なのか。
結局3月には離脱の話がまとまらなかったのですが、延期されたEU離脱期限は2019年5月22日。 イギリスはこの時までにどうするか決める必要があります。 が、メイ首相の提案はことごとく否決され、メイ首相からは辞任も含めた話が出てくるわ、離脱反対のデモが起こるわ、もう大混乱なんだと思います。 ■プレミアリーグに与える影響 プレミアリーグの選手も英国内での労働者なので、EU圏からの離脱の影響は大きいのです。 ・EU圏からきている選手が外国籍扱いに変わる ・EU圏からの移籍にも労働許可が必要になる ・16歳~18歳の年代の選手をEU圏からとれなくなる ということで、外国籍選手の登録人数の上限が結果的に厳しくなり、チームの編成にも大きな影響が出たり、次の夏の補強でも、労働許可がとりづらくなるなど、かなり混乱が起こるはずです。 未成年選手のアカデミーへの勧誘もEU圏から連れてこられなくなると、長期的に弱体化していく原因になりかねません。 この労働許可の問題は選手だけではなく、監督などのチームスタッフにも及びます。 プレミアリーグの監督は外国籍の方が多いのですが、もしかしたら彼らの中にも労働許可が取れない場合があるかもしれませんし、監督交代の時の選択肢も狭くなってしまいます。 また、チャンピオンズリーグなどで国外で試合をする際も、チームの移動に加え、サポーターの移動も難しくなるでしょう。 ■いったいどうなるのか さらに困るのは、離脱の期限まで2か月もない現在でも、最終的にどんな結末を迎えるのかが全く読めないところなのです。 大きく言えば、(1)きちんと協定を結んで離脱する、(2)合意なしで離脱する、(3)再度離脱を延期する、(4)離脱しないという方向があると思いますし、ちゃんと合意があったとしてもどのような合意になるかは不明です。 これでは準備のしようがありません。 5月22日に離脱となると、チャンピオンズリーグの決勝は離脱後の開催となります。 イングランドのチームが決勝に進んだ場合、そのチームのサポーターは、離脱の影響を受ける第一号になるのでしょう。 またプレミアリーグの移籍期間は6月~8月上旬くらいだと思うので、夏の移籍市場では離脱後のルールに従うことになります。 プレミアリーグはその資金力から移籍市場への影響...