他人事ではないBrexit

Brexitがなんか大変そう。

まぁ、英国の政治のことは英国のみなさまが決めることなので置いておくとして、マンチェスターシティファンとしても気になるところです。

■英国外の選手の労働許可はどうなるのか?

武藤に労働許可が下りたとか、板倉には下りないとかいろいろ日本でも話題になるイギリスの労働許可。
これがなかなか厳しくて日本の選手がプレミアはじめ、英国のリーグに移籍しづらい理由の一つになっています。

この労働許可、今はEU圏の国籍があると対象外なんですね。
しかも例えばアグエロやエデルソンなど、南米の選手も実はそれぞれスペイン、ポルトガルの国籍も持っていたりして、労働許可の対象外になっているわけです。
こういった超一流の選手はBrexitが発動しても問題なく労働許可が得られるでしょうが、若手の補強を中心に徐々に困難になってくる可能性があります。

また、中堅以下のクラブは代表に呼ばれないくらいの選手も補強したいところですが、この辺も難しくなってくるでしょうね。

BBCの調査によると、2016年時点で、イングランドプレミアリーグ、イングランドチャンピオンシップ、スコティッシュプレミアリーグで332人の選手が労働許可の基準を満たしていなかったようです。

労働許可の基準は英国が自分たちで決めていることなので、スポーツ選手の特例を拡大するなども考えられますけど、すぐにという訳にはいかないかも。
条件が緩和されれば日本人のチャンスが広がるとも取れますけど、気になるところです。

■ユース年代の移籍にも影響

現在FC東京に所属している久保建英が、バルセロナから戻されたニュースがありました。
あれって、バルセロナが未成年の選手の移籍ルールに違反していたことの影響なのですが、未成年の選手を海外から補強するのはNGなようなんですよね。
EU圏内は国内のような扱いだったので今までは可能だったわけですが、16~18歳の選手を自分のところのアカデミーに連れてくるということができなくなってしまいます。

アカデミーが衰退してしまうとトップチームに上がってくる選手もいなくなってしまいますし、育てた選手を売って他の選手を買うこともできなくなってしまいます。
こういうのは徐々に効いてきそうで怖いところです。

■ポンドが安くなると相対的に選手が高くなる

離脱後の英国経済が良くなるか悪くなるかは分かりません。
これだけの変化ですから、悪くなるということも覚悟する必要があるでしょうね。
で、例えばポンドの価値が10%下がれば、相対的に選手の価格が10%上がったのと同じことになってしまいます。
プレミアリーグの各チームは莫大な放映料をバックに有望な選手を買っていますが、今ほどの勢いが続かなくなるかもしれません。
マンチェスターシティでいえば、ただでさえバルセロナ、レアル、バイエルン、PSGなどと比べれば資金力では苦しい戦いですが、いい選手をそちらに取られてしまうということにもなりかねませんね。

プレミアリーグは下位のチームにも一流の選手がそろっていて、全体としてタフなリーグになっていることが大きな魅力です。
下位チームの補強がままならなくなるとリーグ自体の価値が下がってしまうという懸念もあります。


■そのほかにもいろいろ

そもそも国外選手の所属数の制限という問題もあります。
FAはプレミアリーグクラブの選手登録の国外選手枠を12人にしようとしているらしいですが、これにBrexitが加わって国外扱いの選手が増えてしまうと、各クラブは一気にチームを大きく変えなくては対応できません。

英国から他国のリーグに参加している選手の問題もありますね。
こちらは各国リーグで国外選手扱いになってしまったことで放出される可能性も。

そんな超インパクトの大きいBrexitは2019年3月に迫っています。
本当にこれらが起こるとすると、次の夏のマーケットは大激震が走ることになります。
プレミアリーグのクラブが大きく選手を入れ替える必要が出てくるとなったら、かつてない規模の移籍が起こるのかもしれません。
そんなところは見たくないけど。。。。

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